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今年もよろしくお願いしたします。 さて、年末年始の日記をそぞろっと。 ・・・さらっとダイジェストで書くつもりが、書いてる間に長くなったのでとりあえず28日分のみっ ■12月28日 昼過ぎに帰る支度をしていると、14時頃に母親からメールが入る。 空港まで迎えに来てくれるという連絡と共に 「(猫の絵文字)千代が虫の息 もうダメかもしれん」 と・・・ 2,3年くらい前から腹に出来物が出来てきてて、次第に大きくなり、と同時に加齢もあってガリガリに痩せてきていた。 10月に従兄弟の結婚式で帰省した時には、撫でると背骨の形が触覚で分かるほど浮き出てきていて、冬を越せるかな・・・・・・?と思ってはいたのだが... メールをもらったときは危篤とは思わず、(今まで病状について何も連絡無かった為)ここ数日は持つものと思って、千代にはもうちょっと頑張るように言っておいてと返しただけだった。 ・ ・ ・ 空港に着き、土産等も買い込み、飛行機に乗り込むまでまだ10分程あった。掲示を見ると到着機遅れのため出発は10分遅れるらしい。 急に出来た空いた時間。ここまでバタバタして来たので考える余裕が無かったが、さっきのメールを思い出す。 (あのメールはもしかしたら、もう本当にダメなのかもしれんな・・・) とりあえず迎えに来てくれる母親に15分ほど遅れる旨をメールする。 (本当にもうダメなら返信で知らせてくるだろう) しかし、返信は業務連絡的なことのみだったので少し安心する。 (最悪、死に目の時には居てやれるかな・・・) そう思い、携帯の電源を切り、飛行機に乗り込んだ。 飛行機は定刻から10分遅れ、16時10分に滑走路へ向けて進みだした。が、滑走路混雑の為順番待ち。更に5分程遅れて16時15分頃、ようやく飛び立ったのだった。 1時間15分ほどして実家のある空港へ到着。 14時頃のメール以来途絶えている千代の安否について、迎えの母に真っ先に聞いてみると 母「千代ちゃん死んじゃった。頑張れ、頑張れってずっと声掛けてたけど、16時15分に逝っちゃった。」 自分「えええっ!?それってうちが飛び立った時間じゃん!」 母「一緒に空に行ったんだねぇ・・・」 その後いろいろ聞いてみると、一日前からもう立てなくなって、朝から体温が低く、目蓋は開いたまま閉まらない状態となっていて、ずっと暖かい場所に置いて声を掛け続けていたという。 死んだ時間から察するに、こちらから出した最後のメールの時はもう臨終間際で、返信にいろいろ打つ余裕が無かったのだろう・・・ 生きている間に、ひと撫でしてやりたかったなぁ 千代 平成元年4月11日〜平成18年12月28日 17年8ヶ月 (人間換算86〜100歳)[換算表によりバラつきあり] |
■12月28日 空港からの帰路、家には立ち寄らず、父が忘年会なので迎えに行くついでに近くの有名店にうなぎを食べに行く。悲しんだのに現金だね。 有名店以前に、こんな年末も押迫った時期にうなぎ食うなんて初めてだ。 ■12月29日 この日は友引ということで、火葬場はお休み。 一応前日まで仕事だったので休養と決め込み、且つ大掃除から逃れる為、マンガ喫茶に逃げ込む。 ■12月30日 父が接待ゴルフで出掛けるのを会社まで送って行く。一昨日に続き忘年会で車(ゴルフセット含む)を置いてきた為。 忘年会続きに接待ゴルフ(接待する方)だなんて、それなりの肩書きが付くと大変だなぁと思いつつ、少し尊敬していた。が、肝心の車のキーを家に忘れてくる・・・ 幸いにして会社からの支給車だったので総務にキーがあるとかでなんとかなる。(前日仕事納めで人が居なかったから時間かかったけども) 家に帰ってその足で千代を火葬場まで連れて行く。もちろん家に居た母と姉も一緒に。 現在の実家に越してきてから飼い始めた猫や犬で、独り立ちのため(雌を追いかけてともいう)行方不明になった雄猫や、死期を悟って消えていった猫以外は皆この火葬場の片隅にある碑の下で眠っている。 越してきてから1年ほどだったろうか、近くの家で野良猫が産んだ数匹の内、2匹の姉妹を貰って飼い始めた。片方は子宝に恵まれ無かったが、もう片方が補うように兄弟姉妹を増やしていった。もう22年ほど経つから、とうにその姉妹は亡くなっているのだが、その子供達が今までずっと傍にいたのだ。 そう 今までずっと・・・ 手を合わせ空を見上げる。 これからは一族ずっと一緒だな・・・・・・・・・ 火葬場を出ようと交差点で止ると前方に [農産品直売所→] の看板が。 姉「あ、なんか売ってるみたい」 母「行ってみよっか」 ホント現金な家族だなっ |