ギルド概要

・・・というかマスタが過去を振り返っての感想?
ギルド設立までの歩み
このギルドの原点は、まだRagnarok Onlineがβテストをしていた頃、現在の2-1次職が実装された頃に遡ります。
時代は騎士やプリースト、ハンターなど強くて効率が出る職が爆発的な人気を誇り、 当時はまだ実装されていなかった武器製造スキルの関係で商人やブラックスミス、 カードが実装されていなかったことで職性能が引き出されていなかったアサシンやシーフ、 プリーストが強力すぎたため、お荷物扱いされていたアコライトなどが、 ある日突然パーティ(ギルドはまだ未実装だった)から放り出されるという現象が社会問題になっていました。

私は当時アコライトを使用していました。

固定パーティに在籍していたので捨てられたりすることとは無縁でしたが、腕を磨きたくて あちこち渡り歩いていました。でもその現状を見て、私が募集する時は、効率を無視すると看板に書き、 誰が入ってきても追い出しませんでした。腕を磨きたいと言う思いとは逆の行動でしたが、 楽しかったのでレベルが上がらないことはちっとも気になりませんでした。

そんなある日、とある臨時で一人の商人と出会います。
プロンテラ南の十字路が当時は臨時パーティ募集広場だったのですが、そこの真ん中へんでぽつんと座っていたのが 彼でした。
ずっと座っているので、一緒に遊ぼうと誘いました。結局6人くらい集まって狩りに行ったのですが、その中で 彼が言った一言が胸に刺さりました。
「何度も捨てられたよ。また遊ぼうね、と言葉を交わしても、翌日にはパーティが消えてるんだ・・・・・・」


文字でしか相手の意思は確認できないのだからおかしな話ですが、その時私には、その商人が画面の向こうで 寂しそうにしているように見えたのです。
そしてその時決意しました。このパーティは絶対に崩さないと。
効率なんてどうでもいい、レベルが上がるのが遅くてもいい、弱い者を切り捨てることなく、 どんなに時間がかかってもいいから、共に歩めるようなパーティを作ろうと。
・・・・・・この商人を絶対に捨てまいと。

その決意から2ヶ月が過ぎた時、Ragnarokはβテストが終わり、サーバーが増設され有料ゲームに変りました。
ギルドも実装され、私がいたギルドは、IrisサーバーからLydiaサーバーへと移住し、私が作っていたパーティに いた人も、5人が一緒に移住してくれました。そして私がいたギルドへ皆入りました。

私が元いたギルドは各自何をしていても自由なギルドで、皆要領も良くあっという間にレベルが上がって行きます。
どんどん引き離されていくレベル、ギルド狩りをしても一緒に行けないジレンマに違和感を覚えはじめた頃、 人間関係のトラブルがきっかけで、私はそこのギルドを抜けました。
私一人だけ抜けるつもりだったのですが、一緒に移住してくれた5人のうち3人が、後を追って来てくれました。
その中には、あの時捨てまいと誓った商人の人もいました。

「いつでも誰とでも遊べるようなギルドを作りたい。置いて行かれたり、皆が遊んでるのに一人だけ行けないような ことのないようなギルドを・・・・・・」

最初は街頭で人を集めました。公平を何より重視する事を説明して、3人の人がパーティに入ってくれました。
皆でお金を貯め、出し合って、ギルド名に3日悩んで、平成15年1月19日、ギルドができました。


設立から今まで
7人から増える事はあるまいと思っていたのですが、ある日ピラミッドの地下へ、ギルメンとペアで 遊びに行った時のこと。
相方が、プロバイダの調子が悪くてしばらく一人で取り残されてしまいました。
比較的安全な隅っこに居ましたが、まだアコライトだったのでびくびくしていると、そこに通りかかった 一人のハンターに声を掛けられました。
「どうしたんですか?」
「相方が接続の調子悪くて帰って来ないんです」
「良かったら、戻ってくるまで一緒に遊びましょ!」

最初で最後のROでナンパされました。

その勇気ある人に溜まり場の場所を教えるとちょこちょこ顔を出すようになりました。
その人はギルドに加入していたので、誘うことはしなかったのですが・・・・・・

ある日、ギルドが消えている!
「どうしたんですか?」
「マスターが音信不通になったので解体したんです」
「Σ」

世の中色々ありますね。
「よ、よかったら、うち来ます?」
「え、いいんですか?」
ギルドの約束を話すと、了解してくれたのでお迎えする事になりました。 これが第2期メンバーのelseed氏です。
これ以後は、ギルド全員の了解とギルドマスターの了承を持って、ギルドメンバーに加えると言う 暗黙の了解らしきものが出来ました。
現在の、一週間の入団審査+最終試験の形態です。

そのあとマスターの趣味つながりで、Palooka氏とウォルティナ嬢が加わり、 elseed氏のリアル友人Y氏とそば氏が加わります。

もういい加減物好きはいないだろう。

そう思っていたけど世の中は甘かった。
第1期メンバーの透明氏は、当初アサシンだったのですが、ローグの魅力に取り付かれ 自分でローグギルドを起こしていました。そこのギルメンが、別キャラのプリでうちのギルドに入りたいと 申し出たと言うのです。

初めての、縁故ナンパ以外の入団希望者です。
紹介者が入団一年以上の透明氏だったこともあって、すんなり入団試験も通過。お迎えしたのが 無想氏です。むーちゃんと呼ばれて親しまれています。

GvG、そして・・・・・・
アジトとGvGが実装されました。
別に月露でGvGに参加したいとか、強くなりたいとか砦が欲しいとは思ってませんでしたが、 固定メンバーで延々狩りをしている事に強いマンネリ感が出てきていたこともあって、 新風を吹き込みたくて、LydiaサーバーのGvG団体「ヴォルスンガル勇士団」に参加してみました。

気が付いたら幹部にされてた訳ですが・・・・・・

でも、色々あって副師団長だった龍牙君と一緒に離脱、新規に「ハーメルンの笛」を興します。
よく誤解されるんですが、私はあくまで設立時についていくよという意思表示と、設立に当たって 2、3相談に乗っただけで、別に設立メンバーじゃないんですよ!

最初はGvGに難色を示していたメンバーですが、やっぱり狩りに倦怠感を感じてた透明氏が 育てに育てまくっていたローグで清潭月露の名前を流してしまった事を境にムードが変ります。

GvGという一つの節目を境に、育成に倦怠を感じていた人も、GvGのために育てるという楽しさを見つけたり、 複合ギルドによるお祭り団体と言う特性から、他ギルドとの交流も活発化、マンネリ感はいつの間にか消えました。

そして、ハーメルンの笛つながりでSlump氏とFAITH氏が加入。


最初は7名だったメンバーも、今では15名の大所帯となりました。

設立時の理念は今でも変わる事なく、一人の脱落者も引退者もなくここまで来る事ができました。
このギルドに誘われていなければ、私は今ここにいることはなかったかもしれない・・・・・・
多くのメンバーがそう言ってくれます。
私は正直何かした覚えは全くないんですけど、そう言ってくれる事がとても嬉しく、 そしてこのギルドのマスターでいさせてもらっている事を心から誇りに思っています。

オフ会は2回、ほぼ全員のメンバーがリアルでも顔を合わせました。
Ragnarok以外のネットゲームにもちらほら出張してみたりして、単なるギルドのメンバーと言う くくりでは終わらない活動をしています。